首輪かハーネスか。

そんな質問や、ネット上の議論を見聞きします。

どちらがいいのでしょう?

 

首を絞めつける首輪は、虐待と考える人もいるでしょう。

気道をつぶすとか、首の骨を痛める、という専門家の意見もあるようです。

 

国によってはハーネスが多い、など情報もあります。

海外は動物愛護先進国だから、正しいのでしょうか?

日々、いろいろなハーネスや首輪、犬の行動を観察している上で、

ペットとして犬を飼う場合、首輪を推奨します。

 

なぜなら、犬は興味のある対象に突き進みます。

その際、ハーネスを装着していると、力を使えば行きたい方向に進める事を覚えます。

散歩が人間との共同作業ではなく、完全に無視することになります。

 

犬の力に抵抗する人間としては、全力で押さえます。

腕力で収まらないなら、身体全体を使うでしょう。

力を使われる事で前に進めない犬は、さらに力を使い前へ進もうとするのです。

 

力を使うようになると、興奮します。

興奮状態は、冷静な判断が出来ません。

 

動物にとって冷静な判断とは、身を守ることに直結します。

興奮している時は情報収集が出来ず危険を察知出来ないのです。

 

例えば、リードが外れ、興奮して走り回っていたら車にはねられた。

これは、興奮が原因ですし、その習慣を放置していた飼い主の責任です。

 

人と犬がお互い力で解決しようとしている時点で、

信頼関係は壊れているし、築き上げられることはありません。

 

また、ハーネスを使う理由に「首輪は抜ける」という意見があります。

首輪が抜ける行動パターンがあります。

嫌な事から逃げる為、座り込む、後ずさりをする、身体をひねって暴れる、など

 

それは、嫌な事に慣らしていない社会化経験不足と、

我慢や人に従うトレーニングをしていない飼い主の怠慢です。

 

犬の行動や心理、扱い方を知る必要がありますし、

基礎的ないくつかのトレーニングを身に付けることで解決出来るのです。

 

嫌な事、怖い事から力を使って逃げ出す状況は、

「この人と居ても身を護ってもらえない!」と飼い主が信用されていないのです。

 

犬が力づくでその場から逃げ出す経験は、

犬に「こうにすれば自由になれる、身を護れる」と学習させるだけです。

 

なぜ、人は犬の事を学ばないのでしょう。

力と道具で押さえられるからでしょうか。

 

犬は魚や昆虫みたいに、飼育と観察を楽しむ生き物ではありませんし、

ただ自由に過ごすだけの生き物でもありません。

それぞれに備わっている高等な知能と身体能力を活かし、

人や他の犬とコミュニケーションを取りたいのです。

 

ハーネスを使う事で、人と犬がお互い力をぶつけ合い、

興奮から判断を狂わせ、力を使う悪癖を身に付け、

信頼関係を築けないと考えます。

 

犬と心を通い合わせる喜びと、犬と暮らす面白さを正しく知って欲しいと願います。

飼い主が良かれと思ってしていることが、

愛犬を追い詰め、ストレスを抱えることになりませんように。