犬との暮らしは、些細なシグナルを見逃さないように意識しましょう。

 

例えば、食欲、排泄、テンション、仕草など

病気の早期発見なら、長期の通院・療養生活。

行動面なら、噛む・吠えるの近隣トラブルの咬傷問題。

 

後手に回したことで、大きな後悔となるかも知れません。

 

例えば、物を抱え込んだり、くわえた物を取り返せますか?

物を持ち込むのは動物の本能行動で「所有欲」と言います。

人間でも物欲の強い人もいますし、犬もそれぞれ違います。

 

それもそのはず、自分や家族の生命を維持するために、

得た食料を易々奪い取られる訳にはいきません。

 

しかし、仕方が無いからと放置しておくのは危険なのです。

なぜなら、物を渡さないとは「盗られる!」という認識をしています。

犬と人の信頼関係が築かれていない、犬が優位に立っている証明と言えるでしょう。

 

抱え込む・くわえた物を放さない行動は、

繰り返すことで「歯をむき出す」「うなる」行動に変化します。

犬としては「近寄らないで」と警告をしているのです。

 

この警告を無視すれば「噛む」に発展します。

噛まれると、人は咄嗟に手を引きます。

手が引かれたことで、犬は噛んだら嫌なことが無くなる!と学ぶのです。

 

なので、芽は早いうちに摘みましょう。

 

 

さて、お買物ついでに遊んでいたこむぎちゃん。

ウーと言って、怖い顔で大好物の鹿の蹄をくわえています。

こむぎ

与えた物なので、奪い返す必要はありませんが、

所有欲がムクムクと育っている事を発見した時点で、

物々交換を教えておくと良いでしょう。

 

何かを持ち込んでいる時は本能剥き出しで危険です。

噛む経験をさせない為に、手は出さないで下さいね

 

ここで重要なのは、オヤツのランク付けです。

本能を消し去るような、魅力のある物を囮に差し出します。

時々、オヤツのランク付けは確認しておきましょう。

特別なオヤツは、特別な時にだけ使うのです。

 

 

教える段取りです。

1.物を口から離すまで待ち、囮に食いついた隙に取り上げます。

こむぎ

2.再び与え、囮を差し出し、数回連続して行います。

 

教える時の注意点は、犬も思い出し考える時間が必要です。

知識を与える教育ではなく、行動を引き出す方が早く定着します。

待つのも大事。少し無言で待ちましょう。

 

3.くわえた物を離せる様になったら

囮を差し出すと同時に「頂戴」など音を付けると、

行動と音を結び付けて覚えます。

 

何かを教える時は、行動が定着するまで無言で取り組んでください。

言葉を連発で浴びせてしまうのは逆効果となります。

動作が安定してから指示語をつけましょう。

 

 

このトレーニングの狙いは、物を取り返す事ではありません。

「この人に大事な物を渡しても必ず帰ってくるから大丈夫」

と言う信頼関係の構築です。

 

犬のしつけは、飼い主さまが正しく理解して活きるものです。

数学のような、一問一答の解決方法ではありません。

生活の中で自由に変化させて、活用してください。

 

結局、犬よりも人です。

反応の速さや、忍耐、観察、一貫した行動の練習が必要だと感じます。

 

だって、不自然な力みや企みがあると、

すぐに犬に見抜かれ近寄って来ないのですから…

しつけと同時に、平然を装う演技力も必要ですヨ。

 

上手く行かない、応用が利かなくなったー!

という時は、早い解決が先決ですからご相談下さいね。