ドッグトレーナーによる超個人的な感想「ビション・フリーゼ編」

ビション・フリーゼは、マルチーズとトイプードルのいいとこ取りをしたような印象。

ルネサンス期に大ブレイクした貴族の愛玩犬の割に、他の小型犬のような神経質さや気の強さ、気位の高さは感じられない。

体格は頑丈で器用、運動神経は抜群。

頭脳も明晰。

眼球を上下左右によく動かし、人の様子や状況を把握に努めている。その様子は、ボーダコリーに匹敵するのでは無いかと思うくらいだ。

そして、純白の輝く被毛!

朝の散歩では、朝陽を吸収してその美しさは神がかり。

身体をなでれば、ツルツルした絹のような被毛は最高の癒やしになる。

しかし、活発な性質から足場の悪い野趣あふれる道をいとわず、というか好み、引っ付き虫を体中に絡ませる。

また、頭は小さな虫ホイホイになっている。

驚くことに、ビション・フリーゼは手入れの甲斐がある犬ナンバーワンであると感じる。ブラシを通した時の効果が目に見えて美しく変わるのである。

手入れの楽しさとやり甲斐は間違いなく感じられるだろう。

愛犬をトリミングに出すくらいなら、飼い主自身でトリミングを学び、カットを楽しんではいかがだろう。

トリミングは有資格者でなくても、独学・自己流で十分なのだ。

さて、飼い主が世話好き・手入れ好きかで、この犬種の運命は大きく変わるだろう。

手入れを面倒くさがり、汚したくないばかりに散歩を控え、犬の性質を無視した飼い方をするか、犬が喜ぶ暮らしをして、日々手入れをしてあげる飼い主かである。

どちらが幸せかは、言うまでもない。

やはり犬はどんなに華奢で小さくても動物であり、アスファルトより土のほうが生き生きとする。

世界中のビション・フリーゼが持つ美しさが仇とならないように、QOL(生活の質、心身が満たされた生活)に理解のある飼い主に巡り会えることを祈るばかりである。